丸形蛍光灯のシーリングライトをLEDに替える|引掛シーリングの確認、畳数の選び方、取り付け手順、古い器具の処分

家庭でいちばん数が多いのが、丸形蛍光灯のシーリングライトです。幸い、天井に「引掛シーリング」が付いていれば工事も資格も要らず、30分で自分で替えられます。確認すべき点と手順を順に説明します。

更新日 2026年10月NaN日 執筆 あかり替え 編集部

結論:天井に引掛シーリング(丸か四角の小さな受け具)が付いていれば、LEDシーリングライトへの交換は工事不要で自分でできる。明るさは部屋の広さ(適用畳数)で選び、迷ったら1段階広いほうを。器具が天井に直結されている場合だけ電気工事士に依頼。10年を超えた蛍光灯器具は、丸形LEDランプの差し替えより器具交換を。

まず天井を見る:引掛シーリングがあるか

シーリングライトの中央を天井側に向かって見ると、器具が天井のどこに付いているかが分かります。

天井側の部品 名称 交換
丸い小さな受け具(直径約7cm) 丸形引掛シーリング 自分で可
四角い受け具(約4×7cm) 角形引掛シーリング 自分で可
丸い受け具にネジ穴が2つ 引掛埋込ローゼット・フル引掛ローゼット 自分で可(重い器具にも対応)
器具が天井に直接ネジ止めされ、電線が直結 直付け(直結) 電気工事士に依頼

引掛シーリングは、器具側のアダプターを差して回すだけで固定と通電が同時にできる仕組みで、交換に資格は要りません。ほとんどのLEDシーリングライトはこの引掛シーリングに付ける前提で作られています。

和室のペンダント(吊り下げ)も、天井の引掛シーリングに付いていれば同じです。古い住宅で引掛シーリングが無い・ぐらつく・変色している場合は、電気工事店に引掛シーリングの新設(数千円〜)を頼むと、以後は自分で替えられるようになります。

器具を替えるか、ランプだけ替えるか

方法 向く場合 注意
LEDシーリングライトに器具ごと交換(推奨) 器具が10年前後以上/引掛シーリングがある/明るさや色を調整したい 本体 6畳 5,000〜10,000円、8畳 7,000〜15,000円、12畳 10,000〜25,000円
丸形LEDランプに差し替え 器具が新しい(10年未満)/グロースタータ式(FCL)/器具のデザインを残したい 安定器に通電し続ける。インバーター式(FHC・FHD)は原則対応外。省エネ効果は器具交換より小さい
蛍光灯を買い置きして使い続ける 賃貸で器具を替えられない/使用頻度が低い部屋 2027年以降は在庫のみ。点灯管も終了。器具の寿命は別に来る

日本照明工業会は器具ごとの交換を推奨しています。丸形LEDランプの差し替えの条件とリスクは 「工事不要」LEDの条件と危険 と同じ考え方です。

明るさは「部屋の広さ」で選ぶ

LEDシーリングライトには「〜6畳」「〜8畳」のように適用畳数が表示されています。日本照明工業会の基準(住宅用カタログにおける適用畳数表示基準)で全光束の範囲が決まっているので、どのメーカーでも同じ畳数表示なら同じ明るさ帯です。

適用畳数 全光束 いまの丸形蛍光灯の目安
〜4.5畳 2,200〜3,199lm FCL30 単灯、FCL20+30
〜6畳 2,700〜3,699lm FCL30+32、FHC20+27
〜8畳 3,300〜4,299lm FCL30+32、FHC27+34、FHD70
〜10畳 3,900〜4,899lm FCL32+40、FHC27+34(高出力)、FHD85
〜12畳 4,500〜5,499lm FCL32+40、FHC34+41、FHD100
〜14畳 5,100〜6,099lm FHC34+41(高出力)

迷ったら1段階広いほうを選びます。ほぼすべてのLEDシーリングライトは調光でき、明るすぎれば下げられますが、暗い場合は上げられません。年齢とともに必要な明るさは増え、LEDは下向きの配光なので天井や壁が蛍光灯より暗く感じることもあります。いまの蛍光灯の形から換算したい場合は 明るさ換算ツール をお使いください。

選ぶときの機能

取り外しと取り付けの手順

  1. 壁のスイッチを切る(ブレーカーも落とすとより安全)。
  2. カバーを外す。回して外すタイプと、ツメを押して外すタイプがあります。蛍光灯を外し、点灯管も外しておきます。
  3. 器具本体を外す。中央のアダプターを押さえながら器具を支え、固定レバーを解除して本体を下ろします。古い器具は重い(3〜5kg)ので、脚立を安定させ、できれば2人で。
  4. アダプターを外す。引掛シーリングに付いたアダプターを、ボタンを押しながら反時計回りに回して外します。
  5. 新しいアダプターを付ける。LEDシーリングライト付属のアダプターを、カチッと音がするまで時計回りに回します。
  6. 本体を取り付ける。アダプターに本体をはめ、コネクターを差し込み、カバーを付けます。
  7. 動作確認。壁スイッチを入れ、リモコンで調光・調色・常夜灯を確認します。

所要時間は30分前後です。天井が高い、器具が大きい、引掛シーリングがぐらつく場合は無理をせず電気工事店へ。

古い器具と蛍光灯の処分

直結器具・ダウンライトの場合

天井に直接ネジ止めされた器具(直付け)や、天井に埋め込まれたダウンライトは、電線を扱うため電気工事士の資格が必要です。電気工事店に「LEDシーリングライトに替えたい。引掛シーリングの新設でも、器具の直接交換でもよい」と伝えると、以後の交換のしやすさを含めて提案してもらえます。費用は引掛シーリング新設が数千円〜、器具交換が工事費5,000〜15,000円+本体が目安です。

よくある質問

Q. 蛍光灯のシーリングライトのカバーを残して、中身だけLEDにできますか? A. 「丸形LEDランプの差し替え」がそれに当たります。グロースタータ式(FCL)で器具が10年未満なら候補になりますが、安定器は通電し続け、インバーター式(FHC・FHD)は原則対応外です。器具が古いなら器具交換を。

Q. 賃貸で器具を替えていい? A. 引掛シーリングに付いている器具は入居者の持ち物として交換できるのが一般的ですが、備え付けの器具は管理会社に確認し、退去時に戻せるよう元の器具を保管してください。直結器具は勝手に工事できません。

Q. LEDシーリングライトが暗く感じます。 A. 適用畳数が部屋より小さい、または蛍光灯の全方向の光に慣れている可能性があります。1段階広い畳数、広配光タイプ、壁が明るく見える間接光つきの製品を選ぶと改善します。

出典