直管(Hf・インバーター専用) 高周波点灯専用形(Hf・インバーター)

FHF32 の蛍光灯 — 型番の意味・サイズ・製造終了時期と、LEDへの替え方

オフィス・学校・病院・店舗のHf器具。2000年代以降の事業所の主力に使われる直管蛍光灯です。

FHF32 は直管(Hf・インバーター専用)の32形で、点灯方式は高周波点灯専用形(Hf・インバーター)です。長さ 1198mm、口金は G13、定格は 32W(定格32W、高出力点灯で45W)。明るさの目安は 約3,520lm(定格)/約4,950lm(高出力) です。三波長形(EX-N/EX-D/EX-L など)は 2028年1月1日、一般色(W/N/D)は 2027年1月1日から製造・輸出入が禁止されます(環境省)。使用・在庫品の購入は禁止されません。LEDに替える方法は、器具ごとの交換が日本照明工業会の推奨で、器具を残す場合は電気工事士による安定器の取り外し工事が必要です。

型番の読み方

FHF直管(Hf・インバーター専用)・高周波点灯専用形(Hf・インバーター)。インバーター(電子安定器)で高周波点灯する方式。スイッチを入れた瞬間に点き、ちらつきが少ない。1990年代後半以降の器具に多く、ランプの型番は FHF・FHC・FHD・FHT・FHP で始まる。
32「32形」=ランプの大きさ(もとの定格ワット数)。長さ 1198mmに相当します。定格32W、高出力点灯で45W。同じ形なら他社製でも互換性があります。
色の記号EX-N(昼白色)・EX-D(昼光色)・EX-L(電球色)などの三波長形と、W・N・D の一般形があります。パナソニックは ENW/ECW/EL、東芝は EN/ED/EL と表記します。下の一覧を参照。
/数字・末尾の記号「/37」「/28」のような数字は実際の消費電力。末尾の -H は高出力形やメーカーの品種記号、F3・F3D・HF3・PDZ などはパッケージ(本数・流通ルート)の記号で、性能の違いではありません。

型番が長くて読み解けないときは 型番解読ツール に貼り付けてください。

仕様

形状直管(Hf・インバーター専用)
点灯方式高周波点灯専用形(Hf・インバーター)
長さ1198mm
管径25.5mm
口金G13
定格32W(定格32W、高出力点灯で45W)
全光束(明るさ)約3,520lm(定格)/約4,950lm(高出力)
主な用途オフィス・学校・病院・店舗のHf器具。2000年代以降の事業所の主力

寸法・光束はメーカー公表値(三菱電機・パナソニック・ホタルクス・東芝ライテックのカタログ/製品ページ、2026-10-18確認)。

いつまで買える? 製造終了のスケジュール

三波長形(EX-N / EX-D / EX-L など)2028年1月1日 から製造・輸出入が禁止
一般色(W / N / D)2027年1月1日 から製造・輸出入が禁止
パナソニックの生産終了(直管(三波長形 EX))2027年9月末
パナソニックの生産終了(直管(一般色 W/N/D))2025年6月末(終了済み)
使用・在庫品の販売禁止されません。手元のランプも、店頭在庫も使えます

出典: 環境省「一般照明用蛍光ランプの製造・輸出入の禁止について」、家電Watch 2024年10月1日のパナソニック発表報道(2026-10-18確認)。他メーカーも同時期に終了を進めています。詳しくは 蛍光灯2027年問題の完全ガイド。

LEDに替える方法と、FHF32 での可否

推奨

照明器具ごとLEDに替える

日本照明工業会が推奨する方法です。直管の器具は天井に直結されていることが多く、電気工事士による器具交換になります。LEDベースライトは安定器を使わないため、点灯方式の相性問題がなくなり、消費電力も蛍光灯器具の半分前後になります。古い器具を使い続けるリスク(安定器の劣化による発煙・発火)もなくなります。

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条件つき

安定器を外す工事をして、直管LEDランプに替える(バイパス工事)

電気工事士が器具内の安定器を取り外し(または切り離し)、ソケットに直接電源をつなぐ工事をしてから、工事専用の直管LEDランプを取り付ける方法です。日本照明工業会のガイド301は、ソケット・配線の劣化確認と交換、安定器の取り外し、改造済みであることの表示を求めています。工事後は元の蛍光灯は使えません。器具本体を残せるので、天井の意匠や器具の数が多い事業所で選ばれます。

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原則すすめない

「工事不要」タイプは、インバーター(Hf)式では原則使わない

Hf器具はインバーター(電子安定器)で高周波点灯しているため、工事不要をうたう直管LEDの多くが対応外です。インバーター対応と表示された製品もありますが、器具のメーカー・年式との相性で点かない・ちらつく・発熱する例があります。Hf器具はバイパス工事か器具交換を選んでください。

器具の改造(安定器の取り外し・配線変更)と、天井に直結された器具の交換は電気工事士の資格が必要です。引掛シーリングに付いている器具の交換と、電球・ランプの差し替えは資格不要です。

代替LEDを選ぶときに合わせる4点

① 器具の点灯方式高周波点灯専用形(Hf・インバーター)。工事不要タイプはこの方式では原則使わず、工事か器具交換を選ぶ。
② 長さと口金1198mm・G13。LEDランプの表記「32形」「G13」が一致するものを。
③ 明るさ蛍光灯は 約3,520lm(定格)/約4,950lm(高出力)。LEDは光が下向きに集まるため、同じ「32形」表記で全光束が蛍光灯の7〜8割でも体感はほぼ同じです。部屋全体を照らす器具なら 明るさ換算ツール で畳数から確認。
④ 光色いまの色記号に合わせます(下の一覧)。迷ったら昼白色(5,000K)が無難です。

FHF32 の色の種類と、対応するLEDの光色

蛍光灯の記号名称・色温度LEDで選ぶ光色買う
EX-N
ENW / EN
三波長形 昼白色
約5,000K。自然な白。もっとも一般的。パナソニックは「ナチュラル色」、東芝は EN
昼白色(5,000K前後)FHF32 EX-N ›
EX-D
ECW / ED
三波長形 昼光色
約6,500K(6,700K表記もあり)。青白くはっきり見える。パナソニックは「クール色」、東芝は ED と表記
昼光色(6,500K前後)FHF32 EX-D ›
EX-L
EL
三波長形 電球色
約2,800〜3,000K。白熱電球に近いあたたかい色
電球色(2,700〜3,000K)FHF32 EX-L ›
EX-W
EW
三波長形 白色
約4,200K。やや黄みがかった白。オフィスに多い
白色〜温白色(4,000K前後)FHF32 EX-W ›
EX-WW三波長形 温白色
約3,500K。電球色と白色の中間
温白色(3,500K)FHF32 EX-WW ›

一般色(W・N・D。記号に EX が付かないもの)は三波長形より1年早く、2027年1月1日から製造・輸出入が禁止されます。

よくある質問

FHF32 の蛍光灯は、いつまで買えますか?

製造・輸出入が禁止されるのは2028年1月1日(三波長形)です。禁止されるのは製造と輸出入で、店頭在庫の販売や使用は禁止されません。ただしメーカーは前倒しで生産を終えており、パナソニックは直管の三波長形を2027年9月末で終了予定です。売り場から消えるのは期限より早いと考えてください。

FHF32 の器具に、同じ長さのLED直管をそのまま差し込んでいい?

いいえ。インバーター式の器具は、工事不要をうたうLED直管の多くが対応外で、安定器の異常発熱から火災になった事故が報告されています。電気工事士による安定器の取り外し工事(バイパス工事)か、器具ごとの交換を選んでください。

器具の点灯方式がわかりません。

ランプの型番の先頭で判別できます。FL・FCL はグロースタータ式、FLR はラピッドスタート式、FHF・FHC・FHD はインバーター式です。ランプが外してあって分からないときは、点灯管(グロー球)の有無、スイッチを入れてから点くまでの時間、器具の銘板の表示で判定できます。当サイトの点灯方式判定ツールをお使いください。

使い終わった蛍光灯はどう捨てる?

蛍光灯には微量の水銀が含まれるため、多くの自治体で「有害ごみ」「資源(蛍光管)」として燃えないごみとは分けて回収しています。割らずに購入時の箱や新聞紙で包み、自治体の区分に従ってください。家電量販店やホームセンターの回収ボックスも使えます。

同じ FHF の他の形

他の直管蛍光灯

出典: 環境省「一般照明用蛍光ランプの製造・輸出入の禁止について」/日本照明工業会「蛍光灯器具をLED化する際はまるごと照明器具交換を推奨します」/家電Watch 2024-10-01「パナソニック、蛍光灯の生産を2027年9月末までに終了」/三菱電機 照明カタログ(直管・Hf蛍光ランプの寸法・光束)/各社の製品仕様(パナソニック・ホタルクス・東芝ライテックの製品ページ)(2026-10-18確認)。Amazonの検索リンクは検索結果を開くもので、表示される商品の適合は購入前にご確認ください。