結論:電球形蛍光灯(EFA・EFD、30W以下)は2026年1月1日から製造・輸出入が禁止済み。LED電球に替えるときは「口金(E26かE17)」「W形相当(明るさ)」「光色」の3つを合わせる。密閉型の器具・断熱材施工のダウンライト・調光器つきの器具は、それぞれ「対応」と書かれたLED電球を選ぶ。器具側に安定器がないので、直管・丸形のような点灯方式の問題はない。
電球形蛍光灯の型番の読み方
| 記号 | 意味 |
|---|---|
| EFA | A形(白熱電球と同じ形のカバーつき) |
| EFD | D形(発光管がむき出しのタイプ) |
| EFG | G形(ボール形) |
| EFT | T形(筒形) |
| 数字(10・15・25) | 「形」。10形=白熱40W形相当、15形=60W形相当、25形=100W形相当 |
| EL/EN/ED | 電球色/昼白色/昼光色 |
| /12・/10 | 実際の消費電力(W) |
例:EFA15EL/12 = A形・60W形相当・電球色・消費電力12W。口金は E26 が標準で、E17(小型)の製品もあります。型番を貼って読み解くには 型番解読ツール。
LED電球の選び方:合わせる3つ
① 口金
- E26:一般的な電球の口金(直径26mm)。シーリングライトのソケット、ペンダント、スタンド
- E17:小型の口金(直径17mm)。ミニクリプトン球を使うダウンライト、シャンデリア、小型スタンド
- 迷ったら、外した電球の口金部分を定規で測ります。E26は親指の太さ、E17は人差し指の太さが目安
② 明るさ(W形相当と全光束)
LED電球は「60W形相当」のように白熱電球換算で表示され、全光束(lm)の基準が業界で統一されています。
| 白熱電球の形 | LED電球の全光束の目安 | 電球形蛍光灯の対応 |
|---|---|---|
| 20W形 | 170lm以上 | — |
| 30W形 | 325lm以上 | — |
| 40W形 | 485lm以上 | EFA10・EFD10 |
| 60W形 | 810lm以上 | EFA15・EFD15 |
| 100W形 | 1,520lm以上 | EFA25・EFD25 |
いまの電球形蛍光灯の「形」をそのまま同じW形相当のLEDにすれば、明るさは同等です。消費電力は電球形蛍光灯の12Wに対してLED電球は7〜8W(60W形相当)とさらに下がります。
③ 光色
- 電球色(2,700〜3,000K):EL。寝室・ダイニング・和室
- 昼白色(5,000K):EN。キッチン・洗面所・勉強部屋
- 昼光色(6,500K):ED。青白くはっきり見える
同じ部屋で複数の電球を使うなら、色を揃えます。
器具によって必要な「対応」表示
密閉型器具対応
浴室灯・玄関灯・ガラスカバーつきの器具など、電球が密閉される器具では熱がこもります。LED電球は熱に弱いため、「密閉型器具対応」の表示がある製品を選びます。表示のない製品を密閉器具に使うと短寿命になり、保証対象外です。
断熱材施工器具対応(ダウンライト)
天井裏に断熱材が敷かれた住宅のダウンライトには「SB」「SGI」「SG」などの表示があります。ここに使うLED電球は「断熱材施工器具対応」の表示が必要です。E17の小型LED電球に多い注意点です。
調光器対応
壁に調光つまみ(スライダー・回転式)がある器具には「調光器対応」のLED電球を。非対応のLED電球を付けるとちらつき・故障の原因になります。調光器対応品は価格が1.5〜2倍程度です。
屋外・防湿
屋外の玄関灯や勝手口灯で雨がかかる場所は、器具側が防雨形であることが前提です。電球自体は「屋外器具対応」や密閉器具対応の表示を確認します。
配光(光の広がり)
- 全方向タイプ(配光角約260°以上):白熱電球に近く、ペンダントやスタンドで横や上にも光が欲しい場所
- 広配光タイプ(約180°):天井のソケットやダウンライトで下方向中心でよい場所。価格が手頃
- 下方向タイプ(約120°):ダウンライト・スポット向け
電球形蛍光灯は全方向に光るタイプが多かったので、ペンダントや紙のシェードに使っていた場所は全方向タイプにすると雰囲気が変わりません。
あると便利な機能
- 人感センサーつき:玄関・廊下・トイレ。器具は普通のソケットのまま
- 明暗センサー:夕方に自動点灯する玄関灯
- スマート電球:Wi-FiやBluetoothで調光・調色・タイマー
- 常夜灯の置き換え:ナツメ球(E12)はLEDナツメ球に
費用と寿命
- LED電球 60W形相当:800〜2,000円(調光対応・全方向タイプは上限寄り)
- 定格寿命:40,000時間(1日10時間で約10年)。電球形蛍光灯の6,000〜10,000時間より長い
- 電気代:60W形相当で7W。1日5時間・31円/kWhで年約400円。電球形蛍光灯12Wの約680円から年280円の節約、白熱電球54Wの約3,000円からは年2,600円の節約
よくある質問
Q. 電球形蛍光灯はもう買えませんか? A. 製造・輸出入は2026年1月1日から禁止ですが、在庫の販売・使用は禁止されません。店頭在庫は減っており、LED電球への交換を勧めます。
Q. 電球形蛍光灯の点灯回路が器具側にある、ということはない? A. ありません。電球形蛍光灯は口金の中に点灯回路を内蔵しているので、器具は白熱電球用のソケットです。LED電球をそのまま付けられます。
Q. 蛍光灯の器具に電球形蛍光灯が付いていました。 A. それは「電球形蛍光灯」ではなく、E26ソケットの器具に電球形蛍光灯を付けていたか、コンパクト形蛍光灯(FPL・FDL など、専用口金)のどちらかです。専用口金のコンパクト形はLED電球に替えられないので、型番一覧 で確認してください。
Q. 使い終わった電球形蛍光灯の捨て方は? A. 水銀を含むため、蛍光管と同じ区分(有害ごみ・資源)で出す自治体が多いです。→ 蛍光灯の捨て方
出典
- 環境省「一般照明用蛍光ランプの製造・輸出入の禁止について」(電球形 30W以下は2026年1月1日) https://www.env.go.jp/chemi/tmms/lamp.html
- 日本照明工業会「電球形LEDランプ性能表示等のガイドライン」(W形相当と全光束の基準)
- 各社LED電球の製品仕様(密閉器具対応・断熱材施工器具対応・調光器対応の表示、2026年10月18日確認)